2009年11月15日

ヴィオラとヴァイオリンの違いは

piano_2[1].gifヴィオラとヴァイオリンの違いというと、基本的には同じといってよく、違いはサイズと音域だけです。大柄な方が小ぶりのヴィオラを持っていたり、小柄な方がヴァイオリン持ってたりすると、どっちがどっちかわからないほどです。

サイズ
 ヴィオラのサイズはヴァイオリンよりやや大型で、本体はおよそ10cm、重さは100gほど大きくなります。弓のサイズもほんの少し大きくなります。またヴァイオリンには小さなサイズの楽器(分数楽器)があります。種類は1/16サイズから始まり、1/10、1/8、1/4、1/2、3/4、7/8サイズまで全部で7種類あるのに対して、ヴィオラは1種類しかありません。

 そのためヴィオラは小さな頃から始めるのが難しく、身体が大きくなってからになります。このようなこともありヴィオラ奏者はヴァイオリン奏者から転向する人が殆どです。

音域
 ヴィオラの音域はヴァイオリンの5度下、チェロの1オクターヴ上になります。ヴァイオリンに比べて、音域が低い分、ヴィオラの方が落ち着いた、渋くあたたかな音色になります。合奏ではソロの多い、ヴァイオリンの「華やかな主役」に対して、ヴィオラは内声部を支える「渋い脇役」という感じです。なお、ヴィオラの楽譜の多くはヴァイオリンで使われる、ト音記号ではなく、ハ音記号が使われています。

 大きな違いはこれくらいなのでヴァイオリンが弾ければヴィオラも弾けますし、ヴァイオリンとヴィオラを持ち替える人も多くいます。


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2009年09月19日

ティンパニおもしろ奏法

tinpani[1197].gif  ティンパニには通常の叩き方のほか興味深いものがあります。通常の奏法でも、「鼓面の中心を叩く」、「手でティンパニを叩く」、「手の甲を使って爪の音を含めて叩く」、「ペダルを動かしながら叩く」等々ありますが、この他におもしろいものとして、

スーパーボールでティンパニの鼓面を擦る
スーパーボールは小さなものや半分に切ったものを用い、串やピンを刺しておき、その串の部分を持って擦る。こすると唸り声のような低い連続的な音が鳴り、作曲者によっては「鯨の鳴き声」とも書いてある。

マラカスでティンパニを叩く
一人の奏者の演奏によりマラカスとティンパニの両方の音が得られる。

タンブリンをティンパニの上に乗せてティンパニを叩く
一人の奏者の演奏によりタンブリンとティンパニの両方の音が得られる。

テンプルベル(鈴)やアンティークシンバルをペダル式ティンパニの上に置き、テンプルベルやアンティークシンバルを鳴らしながらティンパニのペダルを踏み替える。
これにより、ベルがティンパニの胴に共鳴し、ペダルを踏み替えることにより非常に澄んだ神秘的な音が鳴る。

奏者がティンパニの中に飛び込む
マウリシオ・カーゲルというアルゼンチンの前衛音楽の作曲家(1931−2008)に「ティンパニ協奏曲」がありますが。この曲において、あるひとつのティンパニの鼓面をはずして替わりに紙を張り、そのティンパニは置くだけで演奏せず、曲の最後に奏者が飛び込むといった謎めいた提示があります。ある意味ティンパニ奏者にとって究極のパフォーマンスといえるでしょうか。



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2009年08月30日

ヘリコプター弦楽四重奏曲

tra-d2-01[1].gif現代音楽の作品の中には奇をてらうような内容のものがありますが、この曲もその一つでしょう。
ヘリコプター弦楽四重奏曲は、ドイツの前衛作曲家、カールハインツ・シュトックハウゼン(1928−2007)が作曲した弦楽四重奏曲です。彼の上演に7日を要する長大なオペラ「光」の「水曜日」の第3場面の曲として1993年に作曲されました。

 この突飛な発想は、シュトックハウゼンがある日、ヘリコプターに弦楽器奏者が乗って演奏し、それが四つ輪になって旋回する「奇妙な」夢を見たそうです。この夢に触発されたシュトックハウゼンは、すぐこの夢を現実のものにしようとし、4台のヘリコプターと弦楽四重奏のための弦楽四重奏曲を作曲しました。

 この曲の初演は1995年6月26日、アムステルダムにて行われました。編成はヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロそしてヘリコプターが4台。そのほかにヘリコプターのパイロットやミキシングを行う技師などもすべてが「編成」に含まれています。

 演奏は、それぞれのヘリコプターに一人ずつ奏者が乗り込み、ヘリコプターの中で演奏する。これらのヘリコプターはコンサートホールなどの周りを旋回し、その中で各々の奏者が演奏し、その音と映像をコンサートホールに中継する。すると、楽器の音とヘリコプターのプロペラの音がほどよく絡み合い、筆舌に尽くせないほどの感動を聴衆に与えるという。

 ヘリコプター4台を動員し、空中から音楽を中継するなどという、常軌を逸した曲の割には演奏の機会に恵まれており、これまでに数回演奏されているという。また奇抜なアイディアと困難なミキシングの割には、CDリリースがモンテーニュとシュトックハウゼン出版社から行われています。

 この曲を委嘱したアルディッティ弦楽四重奏団のアーヴィン・アルディッティは「自分の弾く音が全く聞こえない不思議な体験」をしたと言った。この体験から、「演奏者自身は自分の発する音が全く聞こえなくても、音楽表現は成立するのか」といった新たな問いが出されているという。演奏時間は離陸から着陸まで30分程度。



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