2017年02月17日

生演奏とCDのどちらが好き!

piano_2[1].gifpiano_2[1].gifクラシック音楽を聴くためにはCDやDVDなどの録音物で聞く方法と、コンサートなどに行って生の演奏を聴く、このどちらかになります。

 まず、CDなどの録音物ですが、ライブ演奏を収録する場合は除いて、CDなどに録音された音楽は、レコーディングと呼ばれる作業を通じて制作されています。レコーディングでは、より良い内容に仕上げていくために、何回も演奏して、録音しなおし、最後に編集して仕上げていきます(そうでないものもあるが・・・)ので、演奏者の一番良い演奏(ミスのない演奏)が入っているともいえます。

 次に生演奏ですが、クラシックの演奏ではPAやマイクを使用しないのが基本ですので、歌や、楽器の生の音を直接聴くことが出来ます。そして、生の演奏の一番良いところは、演奏が進行していくハラハラ・ドキドキ感があることでしょう。演奏のミスを探すという人もいますが、次にどんな演奏が聴けるだろうという期待感と、一瞬にして消えていく刹那的な音にハラハラ・ドキドキするのです。

 加えて、生の演奏の魅力はその場の臨場感にあります。クラシックコンサートでは出来るだけ静かにして聴くのがエチケットなので、臨場感はあまり感じないかもしれないが、ポピュラーのコンサートなどでは、会場を包む一体感や興奮はその場にいないと絶対に味わえないところです。

 また演奏だけでなく、コンサートの前売りチケットを買って、その日を楽しみにして待っている、そして当日、コンサートが始まる前にプログラムなどを見ながら演奏が始まるのを待つ・・・これもコンサートの大きな楽しみの一つでしょう。

 マニアが語る、最上のレコーディング技術で録音をしたCDを、「最高のオーディオ装置」で聴くと、生の演奏以上の迫力と感動をもたらすかもしれませんが、どんなにいいオーディオ装置にも、録音されたCDにも、これから起きるであろう、何かわからないハラハラ・ドキドキ感はありません。

 但し、刹那的に消えていく生の演奏は、心に深く刻まれる代わりに、はるか昔に亡くなっている巨匠の演奏は記録物でしか聴くすべがありません。しかし、生演奏の方が絶対いい!。これは万人が認めるところでしょう。

今宵は気軽に クラシックなんていかがですか? (楽しく学べる学研コミックエッセイ)


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2016年02月17日

ヴァイオリンの弓の話

violin_1[1].gifヴァイオリンの弓の善し悪しは楽器同様に非常に重要な要素です。どんなにヴァイオリン本体が素晴らしいものでも、弓との相性が良くなければいい音は望めません。
ヴァイオリン本体に比べ軽視されがちな弓ですが、よい音、よい演奏には「魔法の杖」とも呼ばれる弓はとても重要なアイテムです。

ここで弓の歴史について一言。
ヴァイオリン本体は17世紀にアマティによって完成された後、弟子のストラディヴァリによって名器が数多く作られましたが、ヴァイオリンの弓(ボウ)はそれよりずっと遅れて、18世紀後半にフランスのフランソワーズ・トルテによって完成されました。
トルテはそれまでのバロック弓(凸型)とは反対に、逆反り型の弓を考案し、これが現在の弓の原型になっています。ヴァイオリンがイタリアのクレモナで完成されたのに対して、弓(ボウ)はフランスで完成されたのでした。

ヴァイオリンの弓の毛は昔から馬のしっぽの毛が使われています。弓1本に使われる毛は160〜180本くらいで、弓毛にはまっすぐなもののみを使い、その毛が一直線状に並べて付けてあります。
そして、弓毛には松脂(まつやに)を塗って演奏します。松脂は松の樹液を固めた黄色や黒色の塊で、こすりつけると白い粉が出ます。粘着性なので塗ると弓がしっかり弦をこすれるようになるというわけです。

次にヴァイオリンの弓はどのくらいするのかというと、少なくてもヴァイオリン本体のだいたい3分の1以上の値段のものが必要なようです。フランスやイギリスのオールドの中には、1000万を越える額で取り引きされるものもあります。プロが持つものは100万単位のものが主流のようです。アマチュアの多くは、10万〜数十万クラスが、一番安い量産品だと、一万円台からあるようです。

弓の値段を決める要素もヴァイオリンとほぼ同じで、ヴァイオリンの音色の良さは、弓の値段に比例していくと言われていますが、その音の差の違いを聴き分かられるかどうかは、また別の問題のようです。




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2015年06月09日

ピアニストとピアノ

piano_c1333.gifプロの演奏家にとって楽器は体の一部です。管弦楽器奏者はどこへ演奏旅行に行くのにも楽器を持参していきます。しかし、自分の楽器でない楽器を弾かなければならないのがピアニストです。そのため、ホールに備えてある楽器の状態の善し悪しにかかわらず、常に一番良い演奏をしなければなりません。
ピアニストが、自分が常に愛用している楽器を使いたいというのは誰しもが思うことなのですが、コストなどを考えるとかなわぬ夢なのでしょう。

しかし、中にはピアニストが自分の楽器を持参していくというポリシーを曲げずに、こだわりを通したピアニストもいます。古くはロシアが生んだ巨匠、ウラディミール・ホロヴィッツです。ホロヴィッツは1920年前後に作られたピアノをどこにいくのにも持ち運んでいました。来日公演の際にもその楽器を持参していました。ちなみにホロヴィッツは来日の際にはお抱えシェフも連れてきたそうです。

また、スヴャストラフ・リヒテルもその一人です。リヒテルも20世紀の巨匠と名高いピアニストです。リヒテルはヤマハのピアノを愛用していましたが、日本をツァーで回っているときは常にヤマハのピアノを運んでいました。しかも2台のピアノを1台ずつ別の車に積んで回ったそうです。これはもし1台が事故にあってしまったらという配慮だそうです。これはヤマハのピアノに薫陶していたリヒテルへのヤマハの心遣いだといえましょう。

もう一人はイタリアのミケランジェリです。演奏会には自分の楽器を運ばせて専属の調律師を同行させていました。にもかかわらず、完璧主義者として有名なミケランジェリは、自身が納得のいかない状態だと演奏会をキャンセルしてしまっていたのだそうです。しかし、ミケランジェリの言い分は「観客は私の完璧な演奏を聴きに来るのだから、中途半端な演奏しかできないのだったら申し訳ない」ということだったとのこと。ある意味、納得ですね。それにしても巨匠といわれるピアニストだからこそのわがまま?ともいえなくもありません。





posted by miman at 13:49| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ピアノをもっと知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする